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読書感想文:臆病者のための億万長者入門(橘玲)③ [読書感想文]

いやぁこの本、ページ数的には全然多くないんだけども、
まとめるの難しい!

俺がバカなだけかもしれないけど。

ってことで、昨日の続きで3章のまとめ、というか備忘録をば。

【第3章 臆病者のための株式投資法】
■株式投資とは
・株価の決定
 ・株価は、将来の一株当たりの利益の総額を現在価値に換算したものである
  ・株価=EPS÷金利
   ⇒ 株式の価値が将来の利益の分配権である限り、原理的に、株価の決め方はこれ以外にはない。
   ・株価1万円でEPSが1000円なら、1株当たりの利益率=益回りは10%になる
    (益回り=EPS÷株価=1000円÷1万円)
  ・PER=1株当たりの純利益(EPS)に対して何倍の株価で取引されているかを示したもの
   ⇒ 株価1万円として、EPS1000円ならPERは10倍(1万円÷1000円)で、この時の益回りは10%。
     同様に、EPSが500円ならPERは20倍(益回り5%)
     EPSが2000円ならPERは5倍(益回り20%)
     ⇒ 低ければ低いほど魅力が増す(益回りが高くなる)。
  ・株式投資の適正なリスクプレミアム
   ⇒ 平均5%程度で、ゼロ金利の日本の場合、株式投資の益回りが5%以上(PER20倍以下)なら株価は割安、
     益回り5%以下(PER20倍以上)なら割高で保有株を売った方がいい、ということになる。
  ・予想PERはあくまでも企業の努力目標を基準としたPERであるため、実績PERをもとにした判断が妥当。
  ・株式投資の益回り(割引率)=インフレ率(長期金地)+リスクプレミアム
   ⇒ ゆえに、インフレ率によってPERが変わる(物価が5%上がるのにゼロ金利のままなら、預金額の実質は目減りしていくので、
     誰も預金しないため、インフレ分だけ金利も上げなければならない)。
■そもそも有効な投資法とは
・ファイナンス理論を超簡単に要約すると、トレンドとボラティリティがわかれば株式市場の将来は確率的に予測できる
 ⇒ トレンドについてはどの経済学者も当てることはできない
   ⇒ 当てられないのならば、
     ①なにもしない
     ②銘柄選択をやめて株式市場をまるごと購入する
     方法のみしかなくなる。
・世界経済が成長を続けるのであれば、世界株投資以外にトレンドがわかる銘柄は存在しない
 ・上場インデックスファンドの存在
 ・ドルコスト平均法
  要するに、ナンピン買いをし、株価の下落によって平均購入価格を引き下げることで、株価が元に戻っただけで利益を出す方法。
  ⇒ 投資対象が株価インデックスならば、そのまま倒産ということはないし、世界株インデックスが紙くずになる時は資本市場が消滅した時だけである。
⇒ 暴落を待って、株価が回復するまでドルコスト平均法で分散投資すること
■投資に失敗する人のパターン
①ちょっとでも損をすると慌てて売ってしまう
②損失が大きくなると逆に売れなくなって、塩漬けにする
③さらに損が膨らむと、一発逆転を狙ってハイリスクな取引を好むようになる
基本的に人は進化の過程で得よりも損が3倍の苦痛として感じるようにできている。
50万円の損失は150万円の利益と同じ。
それゆえに、損得の非対称性的な行動をしてしまう。
■3章のまとめ
資本主義というのは、少しでも豊かになりたいという人々の欲望によって自己増殖するシステム
=長期的にはグローバル市場は拡大していく
一方で、リーマンショックのような事態もあり、半年で資産価値が半分以上吹き飛ぶこともある。
=グローバル金融市場の拡大とともに、株式市場のボラティリティは大きくなっている
⇒ 暴落に引っかかって資産の大半を失うような事態にならないことが肝要で、暴落のリスクを避けながら株式資産に投資するもっとも確実な方法は、
  「株式市場が暴落してから分散投資を始める」、こと。


以上、第3章まとめ。

つづく。
タグ:株式投資
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